2014年10月10日金曜日
移植とパッド:FinalFantasy13(PC版)レビュー
友人からオススメされギフトまでして頂いたFF13についてのレビューとなります
※ここから先は個人の思想による(主に移植に関する)記事であることを留意して下さい※
私はFFを7とCRISIS COREしかプレイした事が無く、13の発売や移植はチェックしていなかった。
しかしPS3版をプレイした友人からオススメされ、尚且つギフトまでして頂いたのだから、
プレイ率2.8%の積みSteamerとしてもプレイせざるを得ないと思い、プリロードをかけ発売の翌日にプレイをしてみた。
プレイの前にゲーム自体のレビューもPC版の発売前レビューも見ること無く、オススメのゲームだという認識だけでプレイに挑んでしまった。これが最初の過ちだったのかも知れない。
・容量の問題
動画ファイルが20GB、全体で30GBなのでゲームファイルの3分の2は動画ファイルとなっている。
MGS4の苦い思い出がここで過る。
・画面、移植に関する問題
ゲーム本体の起動にはランチャーを挟むタイプで、フルスクリーンかウィンドウを選べる。
何故ここで選ぶのか少し悩んだが日本語が削除される事無く選べるだけで日本人Steamerは嬉しくなってしまう悲しい生き物なのでそのまま起動。
起動した画面は妙に解像度が低い(Steamのポップアップが大きい)。デフォルトの設定が小さいのかと思いConfigを開くと一切の画面設定が無い。
更にはゲーム自体が1.5秒置きに一瞬止まるのだ。
ここに来てやっとレビューを確認した所、PC版は解像度がPS3と同じく固定だと分かった。
解像度に関する不満はそこまで無い。今まで散々クソ移植で経験している。
ではゲーム自体が1.5秒置きに止まるのは何故か、SteamCommunityのスレッドを巡り、貧弱な英語力をフルに発揮し、読み進めて理解した。
完全には知識が無いので分からないが、CPUやマザーボードによってOSは大体二種類からタイマーを設定しているらしく。その片方のタイマーが使われる事をFF13は想定していなかった。
未接続のゲームパッドを感知する処理が想定していたタイマーとズレている事により、ゲーム全体がその処理の影響で1.5秒毎に止まる、といったものだった。
ようはパッドでやれという事だ。
格ゲーや肉男以外のPCゲームをパッドでやる発想がなかったのでカクカクを止めるのに二時間を要してしまった。スレッドで騒いでる外人も似たようなパッドの発想が無かったSteamerなのだろうか。
カクカクが止まり、一応設定画面をもう一度覗いてからメニューに戻ろうとESCを押したその時、
何のメッセージも無くFF13が落ちた。
何度か確認するとフルスクリーン時はESCで瞬時に落ちる仕様になっているらしい。
ウィンドウモードで起動した場合はESCを押すと味気ないWindowsのデフォルトメッセージボックスが表示され
「終了しますか はい/いいえ」が選べる。
戻る為のキーはバックスペースか右クリックだ。
そしてFF13は最小化すると落ちる。更に管理者権限を求められた時のような暗転が入ると画面が固定されリフレッシュの処理も無いのかそのままになる。落とすしか無いだろう。
PCでゲームをやった事が無いのかな?としか思えない。
・バグ(?)
オープニングを見て最初の戦闘が終わり、移動が出来るようになる。
移動操作はお馴染みのWASDとマウスで少し安心する(テンキーをマウスの代わりに出来るがキャンセルキーがバックスペースなのでオススメしない)。
ふと拾ったアイテムを見てみようとメニューを開くと(ここでまたESCを押してしまい一度落ちたがそんな事はどうでもいい)
アイテムの名前が表示されていない。
Configを覗くと
なんかもう画面としておかしな事になっている。
恐らくフォントファイルの取得ミスやダウンロード時のファイルロストか何かとは思ったが既に三時間ほど調査に費やしている事もあり、
またCommunityを巡り、修正をする体力は残っていなかった。
ボロボロの精神を引きずりながら少し進んでいてふと気になった。
何故かAキーだけでなくQキーでも左に進む。
またしてもConfigを見てみると、Qが左、Zは前に進む。ちなみに移動・カメラ操作のキーはConfigから変更出来ない。
調べた所、Zで前に進みQで左に進む理由は、
AZERTY配列と呼ばれるフランス語圏で使われるキーボードはWASDの位置にZQSDがあるらしい。つまりフランス語圏のキーボードを使うことを想定してZQSDでも動くようにしてあるらしい。
設定からキーボードの種類を切り替える方式じゃ駄目だったのか?キー配置も変えられない状態でQとZに移動キーを割り当てる意味はあるのか?キーボードでゲームをやらせる気が無いな?
しかもデフォルトのポーズボタンはOとPの上にある「0」キーと来ればもう冷静にゲームが出来る精神状態ではない。
ポーズボタンは幸いにもキー変更が可能だった。
心労により思考能力が低下した私はESCに入れてみようと思い、
「変更するキーを押してください」の画面でESCを押した所、ブザーが鳴り恐らくそのキーは使えないといった旨のメッセージが表示しきる寸前に強制終了した。
最初からパッドでプレイしていればここまでストレスを溜める事無くプレイ出来たのだろうか。
解像度のMODを導入せねばならない、メニュー画面は壊れアイテムは見えず、コンフィグは無いに等しく、ゲームを終了する為にはESCを押す以外に方法が無いのだ(スタートメニュー画面にもポーズ画面にも終了する選択肢は無い)。
移植に携わった人間はPCでゲームをしたことが無いのかと思うほどの出来であるとしか言えない。
これ以上のプレイは精神衛生上よろしくないと判断してアンインストールした。
-最後に-
オススメされた時に聞いた情報としては一本道のゲームで戦闘は面白くムービーはカッコイイらしい。確かにオープニングムービーは綺麗でライトニングさんの動きもスタイリッシュで素晴らしい出来だった。惜しむらくはキーボード・マウスでゲームをする人間の事は特に考えていなかった移植だった、という所か。
このゲームをPCでやる利点は無いだろう。
まともな操作環境を提供出来ないならマウスとキーボードに中途半端な対応をしないで欲しい。
潔くパッド刺さねぇとプレイ出来ねぇぜ!ぐらい表示してくれ。
幸いにもギフトにより頂いたゲームでる事が傷跡を浅くしているが、この体験は忘れもしないと思う。
私は二度とこのゲームを起動しないだろう。